2020年1月11日土曜日

「超合金魂 GX-88 機甲艦隊ダイラガーXV」「奇蹟合金 MA-01 ボルトロンミラクルプロダクション(Voltron Vehicle Force MA-01 MMW Miracle Production)」レビュー


先日発売された、
「超合金魂 GX-88 機甲艦隊ダイラガーXV」

と、2013年頃発売の、
「奇蹟合金 MA-01 ボルトロンミラクルプロダクション
(Voltron Vehicle Force MA-01 MMW Miracle Production)」

を比較して紹介したいと思います。


左が超合金魂、右が奇蹟合金です。奇蹟合金のほうがちょっと大きいですね。
どちらも合金を贅沢に使っており、ずっしりとした重量感がすばらしいです!


裏面です。超合金魂のほうがすっきりしている感じがしますが、着陸脚が収納されていたり、ゴムキャタピラだったりするなど、ギミックは超合金魂が満載です。
※上記写真で超合金魂の腰部の四角いシャッターを閉め忘れてますね。本当は収納できます。


可動域は超合金魂が圧倒します。奇蹟合金は膝、足首などがほとんど動きません。こんなポーズもとれてしまうところが超合金魂、すごいです。15機合体していると思えません!


付属の剣を構えています。どちらも可動ギミックにより、腕を前屈みにすることができます。超合金魂はなんと両手持ちできます。奇蹟合体は両手持ちしているように見えますが、実は左手首がはずれており、できていません。


手首のオプションです。超合金魂のほうが一組多いですね。奇蹟合体の平手が格好良いです!


付属武器一覧です。左が超合金魂、右が奇蹟合体です。超合金魂は武器が豊富ですね。台座やエフェクトもあります。奇蹟合体は剣が3種類ついてきました。各種武器を持っているところも比べたかったのですが、奇蹟合金の手首が硬いのか、持たせられるように組むことが出来ませんでした。強引につければよかったのかもしれませんが、破損が怖くてあきらめました。

<クウラガー>


どちらもラガー1(1号機)の顔のシャッターがしっかりしめられます。どちらもプロペラ取り外し可能です。両肩のラガー3、ラガー4の色と形状がけっこう違います。超合金魂は設定資料より、奇蹟合体は昔のポピーに似せているようです。設定資料は超合金魂に付属してきます。なかなか読み応えがある資料でした。

<カイラガー>


カイラガーです。超合金魂には脛(すね)にあたるラガー9とラガー10にアンテナパーツがつくのですが、つけていません。超合金魂は足首接続パーツがしっかり収納できています。

<リックラガー>

以前のレビューでも書きましたが、奇蹟合金は足首パーツにあたるラガー14とラガー15が設定とは逆になっています。


<ラガー1>

顔のパーツになるラガー1です。どちらも顔をシャッターでしめるギミックがあります。超合金魂は着陸脚が格納されています。

<ラガー2>

胸のパーツになるラガー2です。どちらも小さな翼のようなパーツを展開し、赤いアンテナのようなパーツを出すギミックがあります。また、どちらもキャタピラはクウラガー合体時に90度回転します。奇蹟合体はラガー1をマグネットで合体します。肩のせり出し機構をどちらも持っています。

<ラガー3>

右肩になるラガー3です。超合金魂は着陸脚が前後収納されています。奇蹟合体は赤い垂直尾翼が収納されていますが、出し忘れています。超合金魂は大きいプロペラに付け替えることも出来ます。

<ラガー4>

左肩になるラガー4です。ギミックはラガー3とほぼ一緒です。

<ラガー5>

胸に合体するラガー5です。超合金魂はツメではさむように合体し、着陸脚が収納されています。奇蹟合体はマグネットで合体します。また、合体時に超合金魂は翼が体に沿った形に変形できます。奇蹟合体は逆反りに変形し、腕を前に構えたときに干渉しない構造になっています。

<ラガー6>

腹部パーツになるラガー6です。超合金魂はアンテナがたたみ込まれており、その展開ギミックがすばらしいです。ただ、超合金魂はラガー6とラガー11の合体時の保持力が少々弱く、外れやすいと感じました。

<ラガー7、ラガー8>
太ももに当たる部分のラガー7、ラガー8です。

形状はあまり特徴がないように見えるラガー7,ラガー8ですが、合体のためのギミックがそれぞれ詰め込まれています。

このようにそれぞれ合体時に収納する方法が大きく異なります。超合金魂は機首を縮め、ひざ接続部を回転して取り出します。奇蹟合体は機首を収納させ、内部に収納されているひざ接続部を取り出すギミックを持っています。ただ、奇蹟合金のこのギミックはロックすることができないので、合体時に遊んでいると開いてきてしまい、ポーズが不安定になる原因となっています。

<ラガー9、ラガー10>

ふくらはぎのパーツになるラガー9とラガー10です。合体時にそれぞれ機首を展開させて接続パーツを上にします。分離時には中央にシャッターパーツをつけて空洞をかくしています。超合金魂は合体時に、足首接続パーツを回転して取り出すギミックを持っています。

<ラガー11>

股関節にあたるパーツのラガー11です。ここには巨体を支える股関節が入っているのですが、分離時には両者とも上手に収納していますね。

<ラガー12、ラガー13>

手首にあたるパーツのラガー12とラガー13です。設定ではヘッドライトの数が違います(12が4つ、13が2つ)。超合金魂は忠実ですが、奇蹟合体は12も13もヘッドライトを2つにしています。また、超合金魂はラガー3、4の尾翼をたたまずに収納する切り欠きが見えます。

<ラガー14、ラガー15>

最後にラガー14,ラガー15です。4WD車のような形をしています。超合金魂は合体時に車輪を内部に入れ、さらに上に収納することでロックすることができます。奇蹟合体はスライドして差し込むだけなので、合体時に外れやすいです。

超合金魂は往年の超合金のように各分離形態が窓から見えるようになっています。これを見るだけでわくわくしますね。

奇蹟合体もがんばっています。同じような感じに各機見えるようになっています。


いかがでしたでしょうか。
超合金魂は超絶ギミックで合体形態、分離形態、可動などほれぼれします。ただ、合体時に展開するパーツなどの保持力や、変形・合体の際にデリケートに扱う必要がある部品も何カ所か見られました。ガシガシ遊ぶというよりは、大事に飾っておくものですね。

数年前に出た奇蹟合体は、日本製ではありませんので、パーツの耐久性や保持方法などは不安が多いですが、合金の重量感、形状などは見劣りはしていないと感じました。


最後に集合写真を撮ってみました。左から、
「ポピーDX機甲合体ダイラガーXV」
「超合金魂 GX-88 機甲艦隊ダイラガーXV」
「奇蹟合金 MA-01 ボルトロン」
「ポピーDX超合金GB-72機甲艦隊ダイラガーXV」
「バンダイプラモデル1/300機甲艦隊ダイラガーXV」

上記の他にも分離機能の無いスタンダードサイズのポピー超合金(GB-73)とプラモデルが発売されていました(私は未所持)。また、当時発売された15機に分離・合体する消しゴムのダイラガーがあるのですが、なかなか市場には出回らないようです。



「ポピーDX超合金GB-72機甲艦隊ダイラガーXV」については、一部分離できないところもありますが、それ以外はちゃんと15機に分離できるのがすごいです。
「ポピーDX機甲合体ダイラガーXV」と「ポピーDX超合金GB-72機甲艦隊ダイラガーXV」は、かかとに転倒防止用の小さい車輪が見えますね。

2020年1月10日金曜日

「バンダイプラモデル1/300機甲艦隊ダイラガーXV」「ポピーDX超合金GB-72機甲艦隊ダイラガーXV」レビュー


「バンダイプラモデル1/300機甲艦隊ダイラガーXV」と、
「ポピーDX超合金GB-72機甲艦隊ダイラガーXV」の比較レビューです。

本当は、超合金魂ダイラガーXVを購入したので、その比較用として購入したのですが、プラモデルを作っていくうちに愛着が湧いてしまったので、😅上記二つをまずレビューすることにしました。


左側がプラモデル、右側がDX超合金です。
令和元年において、プラモデルは3000円前後で入手できます。DX超合金については状態によって2万円ぐらいから上は10万円以上するものもあるようです。


左の小さい方がプラモデル、右側がDX超合金です。プラモデルは、白、黄色、青の三色プラモデルなので、しっかり色分けするのは面倒ですが、塗るとDX超合金に負けないくらいかっこよくなります。箱絵の塗り分けというよりは、DX超合金の塗り分けを参考にしてみました。


DX超合金のデカールが格好良かったので、参考にしてプラモデルにもデカールを貼ってみました。番号をふると、サンダーバード風でなかなか気に入りました。テプラを使ってみました。おもちゃのデカール風になって良い感じです。

プラモデルの5号機は外れやすかったので、2号機と5号機の中に磁石をいれて、くっつくようにしています。


裏面です。DX超合金はすべてのタイヤがコロ走行できます。


DX超合金には剣が付属しています。プラモデルには武器がありません。


次に、可動範囲ですが、プラモデルは肩とひじと手首がまがるくらいです。
DX超合金はひざがすこしまがります。足首になぞのスプリングが入っていますが、それほど足首は曲がりません。また、DX超合金は、ボタンを押すと拳がロケットパンチのように飛ぶギミックがあります。


次に、分離形態です。なんとDX超合金は15機に分離できません。おそらくおもちゃとしての頑丈さを優先した結果なのではないでしょうか。プラモデルのほうは15機に分離できます。ポリキャップも使用しており、保持力もしっかりしています。

<クウラガー>


DX超合金の5号機はツメ状の部品で2号機を挟み込むようにして合体させます。


5号機を反転させて「クウラガー」形態です。DX超合金は頭部の赤い突起を回すと、顔が隠れるようになります。


DX超合金はこれ以上分離できませんが、むりやり各形態に分離してみます。2号機の裏のねじを3つ取り外します。(推奨されている遊び方ではありませんので、破損の危険があります。おすすめはできません。)


奥がプラモデル、手前がDX超合金です。

<カイラガー>



次にカイラガー形態です。6号機を9号機と10号機が挟み込みます。その際に白い部分が押し出されるようにして合体します。プラモデルの6号機の艦橋状の部分は上下にスライドします。

ダイラガーとして合体する際、DX超合金の7号機と8号機は先端部を後ろに倒して合体します。プラモデルはそのまま先端を11号機に刺して合体します。


プラモデルはしっかり分離できますが、DX超合金は7号と9号、8号と10号が分離できません。


これもむりやり分離してみます。


手前がDX超合金です。DX超合金のほうは、太もも部分にあたる7号機と8号機の根元部分の形状が分離を考慮した形になっていませんね。(ばねがついたままです)

<リックラガー>


最後に「リックラガー」形態です。11号機の四角のふたのような部分は、どちらも開閉することが出来ます。

今まではDX超合金が、一機ずつ分離できないことばかり伝えてきましたが、なんとプラモデルは、「リックラガー」にすることができません。
接続パーツがなく、プラモデルの説明書でも「リックラガー」は無視されています。😭


そこで、プラモデルのほうも、むりやりリックラガーにしてみます。プラモデルを作ると、ポリキャップがいくつかあまります。それにプラ棒をさして、上の写真のような接続パーツを作ります。11号と14,15号は両面テープで貼り付けます。



なんちゃって「リックラガー」の完成です。左がプラモデル、右がDX超合金です。




クウラガー、カイラガー、リックラガーの各分離形態です。(手前DX超合金、奥がプラモデル)


いかがでしたでしょうか。どちらも1/144のガンプラぐらいの大きさで遊びやすいです。手ごろな価格で入手したいならプラモデルですね。塗るのが大変ですが、組みやすく、ポリキャップの保持力はそこそこあります。形状も超合金にまけていませんのでおすすめです。

<おまけ:DX超合金の経年劣化による破損と修復>


発売から30年近く経っている玩具ですので破損が心配です。私が購入したDX超合金は、2号機と6号機が接続する部分のパーツが劣化し、破損していました。ここが破損してしまうと、2号機より上が乗っかっているだけになり不安定なため、合体形態で飾っておくことが出来ません。

上記写真左下のパーツが破損したパーツです。バネが仕込まれており、非常に複雑なパーツなので、修復は困難かと思っていましたが、なんとか複製を作ってみました。(私は複製についてはシロウトなので、困難を極めました。おゆまるくんによる無謀な複製による、隣の3つの白い失敗パーツが痛々しいです。エヴァンゲリオンに出てくるネルフの基地に磔にされているヤツを思い出しました・・・)


このように持ち上げてぷらぷらしても保持してくれるくらいになりました。