2020年8月2日日曜日

「HGUC MS-06S シャア専用ザクⅡ 1/144(No.234)」、「ROBOT魂 [SIDE MS] MS-06S シャア専用ザク ver. A.N.I.M.E.」比較レビュー


先日、「HGUC MS-06S シャア専用ザクⅡ 1/144(No.234)」が、発売されました。しばらく、HGUCのノーマルなザク(MS-06(F,J,S系))はリニューアルされていませんでした(RGやオリジン系は出ていましたが)。そこで、私の中で、プラモデルではなく、トイですが、1/144ザクでほぼ決定版と思っていた「ROBOT魂 [SIDE MS] MS-06S シャア専用ザク ver. A.N.I.M.E.」と比較してみたいと思います。


左が、「HGUC MS-06S シャア専用ザクⅡ 1/144(No.234)」、(2020/7)
右が、「ROBOT魂 [SIDE MS] MS-06S シャア専用ザク ver. A.N.I.M.E.」(2016/3)です。


ROBOT魂が色が薄いですね。HGUCは顔が小顔化しています。HGUCはモールドが抑えめでシンプルな印象です。様々な改造、改修のベース機としても良い感じです。
HGUCは左肩とげアーマーが一体パーツになり、合わせ目処理をしなくて済むようになりました。HGUCで唯一合わせ目構造が露出するのは、手首部分のみとなります。

また、どちらも、いわゆる「ガワラ曲げ」(ひじの曲げ方)が出来るようになり、昭和当時の大河原氏のイラストを彷彿させるポーズがとても良いです。


HGUCは、ふくらはぎのバーニアのモールドもありません。腰部に武器取り付け用のラックがどちらもあります。


バズーカラックを使ってみたところ。ROBOT魂は専用の固定部品があり、しっかり取り付けることができます(HGUCはちょとぐらぐらします)。ROBOT魂にはこのほかにランドセルの左側面、右側面用にそれぞれ別のラックがあり、バズーカを縦に懸架することもできます。


内容物です。ブリスターに入っているのがROBOT魂です。ROBOT魂は豊富なエフェクトパーツが入っています。
HGUCは、今回の目玉として、スカートパーツが、硬質と軟質の両方から選べるようになっています。HGUCの右手に開き手がないのが残念です。HGUCの左手グーが二つありますが、通常用、武器保持用の二つです。(武器保持用は、よく見ると根元にストッパーらしきものがあり、しっかり持てるようになっています。)


モノアイは両方とも動かせます。HGUCは頭部を外して下のつまみで動かします。ROBOT魂はヘッドパーツを取り外して動かします。


肩の引き出し関節は、どちらもかなり前に引き出せます。これにより、両手で保持するザクマシンガンやザクバズーカを自然に構えることができます。


また、手首と、もう少し奥にもボールジョイントが付き、より角度がつけられるようになりました(とあるのですが、ここがぽろぽろととれることが多く、ザクマシンガンのポーズ付けに苦労しました)


ザクマシンガンを両手で保持しているポーズです。HGUCは左肩トゲアーマーの位置が自然に決まりました。

ちなみに、HGUCは武器を手首の2つのパーツで挟み込むように固定しますが、ROBOT魂の手首は軟質素材なので、むにゅっと武器を入れ込むようになっています。武器の持たせかたはROBOT魂のほうが楽です。


両者ともなかなか自然に構えていますが、両者とも、ザクマシンガンの後ろのT字型の突起が大きく、その部分がひっかかってしまうことが多いです。


ザクバズーカの両手持ちです。


ヒートホークは左腰に装着できます。HGUCの軟質スカートパーツには取り付けられません。


別売りスタンドを使用してみました。ROBOT魂のほうが、より上を向くポーズにすることができます。


ROBOT魂のエフェクトパーツは取り付けるのがたのしいですね。HGUCにも同じ大きさの穴を開けると取り付けられるか試してみたくなりました。


立て膝ポーズです。ROBOT魂は腰がここまで曲げられます。HGUCは硬質スカートパーツでここまでできます。


それではHGUCの腰部スカートアーマーで可動の違いを見てみましょう。上の写真が硬質パーツです。下の写真が軟質パーツを取り付けた場合です。


軟質パーツを取り付けると、ROBOT魂をしのぐほど、腰を曲げるポーズが再現できますね。


そして箱絵のポーズです。HGUCは軟質スカートアーマーを取り付けています。

「ROBOT魂 [SIDE MS] MS-06S シャア専用ザク ver. A.N.I.M.E.」は造形、可動ともほぼ決定版だと思っていたのですが、「HGUC MS-06S シャア専用ザクⅡ 1/144(No.234)」が、プラモデルとしての1/144ザクの新しいスタンダードとなりそうです。

ROBOT魂の値段は2020年夏現在、ROBOT魂シャアザクが5000円前後、HGUCは定価で買えば1500円前後です。ROBOT魂はさすがに塗装や改造するには躊躇する値段ですので、安価でいじれるHGUC版が出てとてもうれしいです。(が、発売直後の現在は、品薄が続いているようです・・・)

3 件のコメント:

  1. この記事を読み返して、やっとガワラ曲げがキット化される時代になったのかとしみじみ…。
    ところで1年以上の更新が無いようですがお元気でしょうか?

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    1. 大源さん:
      > この記事を読み返して、やっとガワラ曲げがキット化される時代になったのかとしみじみ…。ところで1年以上の更新が無いようですがお元気でしょうか?

      お久しぶりです。
      最近はガンプラが、昭和かと思うほど、店頭では手に入りにくくなってしまいましたね。普通に手に入る日に戻ることはあるのでしょうか・・・

      ここ数年、ブログがおろそかですね。仕事が忙しくなるとなぜかブログを更新する頻度が上がっていた日々だったのですが・・・

      何かをきっかけにふとブログを再開できると良いなあと思う今日この頃です。(何もきっかけがなくとも「ふと」再開できると良いなぁ。)

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  2. ご無事の様で安心しました。
    プラモデルが入手為難い市場になってるのですね。
    プラモ売り場にも十数年足を運んでいないので近況に疎くなっておりました。
    最近Gフレームなる食玩が気になりだした今日このごろです。

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